ミネラルウォーターの白い沈殿物は大丈夫か。

景品でもらったイギリス製のミネラルウォーター（以下相談品）をヤカンで沸かしてお茶を飲み、残りをビンに入れて保管しておいたら白く濁っていたが、大丈夫か？
ラベルには、「長期保存等により白い結晶が出ることがあるが天然のミネラル成分なので品質に問題ない」と書いてあった。

ミネラルウォーターにはミネラル成分（カルシウム、マグネシウム等）が多い硬水と、ミネラル成分が少ない軟水があります。相談品には硬度342と表示されていたので、相談品は硬水です。硬水はミネラル成分が結晶、沈殿しやすく、相談品の白い沈殿物もミネラル成分と思われます。ミネラル成分が結晶化しても衛生的には問題ありませんが、硬水に慣れていない方には不安があるようです。硬水と軟水の分類はこちら

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　　名古屋市上下水道局「軟水と硬水」
　http://www.water.city.nagoya.jp/category/lohasmeisui/2362.html

そこで、硬水をどの程度加熱すると結晶が生じるかを検査してみました。

相談品（硬水）と水道水に（軟水）ついて加熱試験を行ったところ、相談品は水量が5％ほど蒸発したところで白い結晶が生じましたが、水道水は透明のままでした（写真1）。

（写真1） 煮沸した水道水（左）と相談品（右）

このように、硬水はわずかな加熱でも結晶が生じます。

参考 硬水は洋風だしや肉料理に適していますが、和風だしや炊飯には適していないと言われています。また、日本茶、紅茶の場合、渋みを緩和するなら硬水、渋み・苦味を楽しむなら軟水が適していると言われています。