鮮やかな緑色の「抹茶入り玄米茶」。着色料を使用していないか。

更新日:2015年3月16日

食品

平成20年度

相談内容

通販で購入した「抹茶入り玄米茶」で、お湯を入れると、ペンキのような鮮やかな緑色のお茶が出た。着色料を使用していないか調べて欲しい。

テスト結果

観察

内側が白い陶磁器の湯呑みで、相談品に熱湯を注ぎ観察してみました。

色鮮やかなお茶の色をしていました。(写真1)
(写真1)
熱湯を注いだ相談品

検査

相談品と、着色料を入れて緑色に調製した「サンプル液」を使い簡易検査をしました。
【検査手順】
1. 緑色サンプル液の調製
お湯に
  • (1)食用黄色4号(合成着色料)
  • (2)クチナシ色素(天然着色料)
を入れて調整した

2. 相談品とサンプル液各200mlをビーカーに採り、各々に5mlの食酢を添加した
3. 脱脂した白色の毛糸約0.5gを水に濡らして絞り、各ビーカーに入れた
4. これらビーカーをウォーターバスに入れ、30分程湯煎した(写真2)
5. 毛糸を取り出して、水洗いした

(写真2)
(左)サンプル液 (右)相談品
(写真3)
湯煎後

検査結果

相談品に浸漬した毛糸は着色しませんでしたが、サンプル液に浸漬した毛糸は着色しました。(写真4)。
写真4
(写真4)
浸漬結果

考察

合成着色料はすべて着色するので、相談品には合成着色料は使用されていないことが分かりました。天然着色料については、この結果からは分かりませんが、お茶の事例として天然着色料の使用はほとんどありません。このことから、相談品に着色料は使用されていないと判断しました。

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