名古屋消費生活センター消費生活情報のひろばのウェブサイト(消費者センター、消費相談センター)

利用案内・アクセス消費生活相談商品テストくらしの情報プラザ講座・イベント生活情報誌ほっと通信啓発パンフレット報道発表資料

<< 苦情・相談事例の目次に戻る

 

平成10〜12年度 苦情・相談事例

平成12年度

  区分 相談内容 処理内容
1 衣類
クリーニング
被服品
2年前に購入したコートを半年ほど前にクリーニングして保管しておいた。シーズンになって着用しようとしたところ、灰色に退色していた。(組成 毛90% ナイロン10%) ボタンをかけた状態で前あわせを観察すると外側になる生地と内側になる生地のところに変色の境目が見られた。共布を製造者から送付してもらい、比較したところ、苦情品より細かい毛羽があり若干白色であつた。着用中の埃、クリーニング後合成樹脂の袋の静電気による埃による変色。クリーニングによる逆汚染。着用とクリーニングにより、表面の毛羽の減少による変色。以上の事が考えられた。クリーニング後に確認がなされていない為、原因の確定は出来なかった。
2 食品
食料品
倉庫から賞味期限【97,9,22】の未開封の瓶詰オリーブ油がでてきたが、黒い沈殿物があるが使用しても大丈夫か。別の物【98,・,・・】には無い。 沈殿物の有る物を調査したところ、キャップの頭に何かが当った凹みが有り、キャップが緩んでいて密封状態ではなくなっていた。AV−チェック紙により酸価を測定したところ酸価4以上であった。黒い沈殿物はマイクロスコープで拡大観察をしたが、何かは判明できなかった。別のものは沈殿物のある物に比べて油の色は明るく、酸価は2であった。
3 衣類
クリーニング
被服品
2回しか着用していないスーツをクリーニングに出し、タンスに保管していた。最近スーツを着用しようとしたら、ジャケットに穴が開いていた。虫食いの穴だといわれたが、本当にそうか調べてほしい。 組成は 毛90% ポリエステル10%、苦情部は右袖口付近と左側脇縫い合わせ部分の2箇所。マイクロスコープにより穴の部分の繊維の断面を観察したところ、虫の食害を受けた、繊維の断面が観察された。
4 衣類
クリーニング
被服品
平成12年1月に購入した冬用婦人用コートを2月初めにクリーニングに出した。受け取って着用したところ、全体に光沢がなくなり細かいしわができ、背中側袖口あたりには裂け目ができていた。表地の組成 ポリエステル65% 綿35% 表面ポリウレタンコーティング(人工皮革) コートの表面には一面に縦方向に細かいしわが発生していて、背中側の袖口付近のコーティングが2〜3箇所1cmほど縦方向に裂け目が見られた。裂け目の内部を観察すると、ポリウレタンのコーティングの下の基布はニット生地であった。裂け目は背中側の袖口付近にしかなく、ニット生地はよく伸びるため、着用の際に力がかかる部分のコーティングが特に劣化し裂け目が発生したと考えられる。縦方向のしわも、基布のニット生地の伸び縮みの違いからできたと思われた。
5 その他
住居品
琺瑯製片手鍋の手が使用中に付け根から脱落した。 製品評価技術センターに検査依頼、鍋本体と取手の溶接不良。
6 衣類
クリーニング
被服品
購入したばかりの男性用ポロシャツを初めてクリーニングに出したところ、着丈が9cmも縮んだ。クリーニング店は再処理をして伸ばしてくれたが、製品不良か、クリーニングの処理が悪かったのではないか。(組成綿 100%) 黒と白の不均一なボーダー柄で、前身ごろには黒色樹脂のプリントがあった。黒の縞の部分と白の縞の部分では織り方や糸の太さが異なっていて、黒い部分が少し厚くなっていた。
綿100%の製品であり、白と黒の部分で布の織り方が違うことから縦方向に縮みやすい製品であると考えられるが、アイロンなどの操作でもとの状態に戻るので、製品の欠陥とは考えられない
7 その他
住居品
10年前に購入した魔法瓶の中栓(プラスチック製空気圧ポンプの部品)が溶けて白い液体が出る。
当該部品はポリプロピレンであって長期間の使用で老化し、脆くなりポリプロピレンの微細な粉末が水に混ざり白濁すると考えられた。
8 衣類
クリーニング
被服品
(素材綿)を、たとう紙に包みビニール袋に入れ、タンスに防虫剤をいれずに保管し、今年7月に1ヶ月着用し、クリーニングに出して再び着用しようとしたところ、青色の模様部分に黄色っぽいシミが見られた。 部分にのみ黄色っぽい変色が見られた。青色の模様部分は全体に変色しているが,ムラに変色していて、生地の表と裏で変色部分が異なっていた。左前側と後ろ身頃の布は同じ青色でも前側のほうが全体に褪せていた。イオンクロマトグラフィーによる抽出試験をしたが苦情部と正常部で違いはみられなかった。共布による洗濯試験においても青色部の変化も白布に移染はみられなかったので原因は不明であった。
9 その他
住居品
ジャー炊飯器のふた内側のビスにさびが発生した。 ビスとその周辺部にさびが見られた。ビスの材質は高クロムのステンレス製であり、一般的な使用状況ではさびの発生はおきないため、ビスの締め付けが不充分で放熱板との間にすきまが出来、そこから塩分を含んだ水分が浸透して、内側で腐食したものが、ビス表面ににじみ出てさびが現れたものと推測された。
10 衣類
クリーニング
被服品
10年以上着用しているジャケットをクリーニング出した後、裏地から表地や裏地とは異なる5〜10センチの非常に丈夫な色の異なる繊維が抜き出て来る。この繊維は何か。 この繊維は太く、丈夫で張りがあり、繊維に沿って触れると一方向には滑りやすく、反対方向は滑りにくかった。マイクロスコープで観察したところ、うろこ状のスケールが観察された。燃焼試験をしたところ、髪の毛が燃える時の臭いがし、燃え方や灰の状態が羊毛に似ていたのでこの繊維は獣毛であることは推定できたが何の動物の毛であるかは判定出来なかったので、製品評価技術センターに助言を求めたところ、古い製品や高級品の芯地に張りを持たせる為に馬の尾の毛が使用されていることが判明した。
11 その他 酒店から配達されたビールをケースごと移動させたら、なかの2本が突然破裂し、瓶の破片がガラス障子にあたり割れたガラスの破片で怪我をした。瓶には衝撃を加えておらず、自然に破裂した。調べてほしい 製品評価技術センターで瓶の破面観察をし、割れの進行方向を特定し、全体の割れた状況を観察した結果、何らかの強い外部衝撃による破裂で、内圧上昇による破裂ではなかった。何時・何処で・何によって、どれくらいの外部からの衝撃が加わったかは不明であった。
12 衣類
クリーニング
被服品
外国製コートをクリーニングに出したところ柄のアップリケが変形した。いままでのクリーニングでは問題はなかった。 アップリケは毛80% ナイロン20%の素材の生地に塩化ビニール、その上層にナイロンが積層されたニ層構造になっていた。ドライクリーニングにより、中層の塩化ビニールの可塑剤が溶出して硬化萎縮した為、生地と表層のナイロンが波打ち状態になりアップリケが変形した。副素材の表示がなされていなかった為、ドライクリーニングが不可の塩化ビニールが使用されていることが判らずドライクリーニングをした為の事故であったと思われる。
13 衣類
クリーニング
被服品
8年前に購入した婦人用スーツを2着クリーニングに出したら、1着は縮み、もう1着は風合いが変化しざらざらした状態になった。クリーニング店に申し出て、再処理をしたら、縮んだほうが伸びた。
苦情品  ニットアンサンブル(毛50% レーヨン35% ナイロン15%)スーツ(毛90% ナイロン10%)
アンサンブル(伸縮したもの)については製造者が判明していたので製造者の企画寸法と比較したが大きな変化はなかった。もう1点については製造者が判明していなかったので風合変化は確認出来なかった。
14 衣類
クリーニング
被服品
2年前購入した婦人用コートをクリーニングに出したら、薄黒く汚れて帰ってきた。組成 表地(ポリエステル80% ナイロン20%)裏地(ポリエステル100% 中綿ポリエステル100%) クリーニングの扱い方の不適切により汚れや洗剤が乾燥するのにしたがって輪じみになったと推定された。
15 その他
車両・乗り物
ベビーカーのキャスターが傾斜地でロックする。 製品評価技術センターに調査を依頼した結果、製品には問題はなく、グラツキも4つ折りの他のメーカーのものと差はない。2001年末の製品から、1キャスターの固定(凹凸場所だけでなく傾斜地でも固定するように)、2キャスターがロックした時の危険性、3キャスターがロックしたときの対処方法記載するようメーカーが決めた事の連絡があった。
16 その他
車両・乗り物
スーパーで販売されているチューブはタイヤより長い。 再現テストをしたところ相談者のチューブなどの取り扱い方に一部不適切なところがあったと考えられた。
17 衣類
被服品
皮製コートのファスナーの修理をリフォーム店に頼んだところコートの一ヶ所がタバコの跡のように変色し縮んでいた。リフォーム店ではタバコを吸うものはいないので他の原因が考えられるのでその原因を知りたい。 黒色の皮革を使用して、(1)タバコの火炎を押し付ける (2)10%硫酸を滴下 (3)塩化カルシウム溶液を滴下 (4)粉末塩化カルシウムを放置 (5)アルカリ性塩素系漂白剤(原液)を滴下 (6)吸湿した塩化カルシウム液を滴下 の再現テストをしたがそれぞれ変化はするが苦情と同様な症状は発生しなかった。
18 衣類
クリーニング
被服品
クリーニングで白く変色した黒色男性コート(表地 綿78% ナイロン22%)(裏地 ポリエステル100%) 苦情部は全体にわたっていて白く変色していて、袖口は他の部分より白い波型のしみが見られた。袖バンドの形に沿って変色しておらず、袖の白い波型はクリーニング前は見られなかったことからコートの変色は着用による変色で、袖の変色は汗によるものと思われた。これらの変色はクリーニングにより顕在化した。
19 衣類
クリーニング
被服品
友人から借りた赤色のTシャツに食事のシミをつけ、クリーニングに出したら、シミが広がったようになり、裏地が毛羽立ったようになり、引っ掛け傷も出来た。組成(レーヨン100%) 苦情品の変色は、シミの部分のみでなく、わきの下や、表のシミと同じ位置の背中側にも輪じみのようなものが見られた。輪じみは地の色より若干濃くなっているようにみられた。苦情品はレーヨン100%の製品で取り扱いが困難であり、耐久性のないもので、輪じみも出来やすく、3年経過している事から、汗によるシミと考えられた。

平成11年度

1.食品関係

  相談内容 処理内容
1 ステンレス製魔法瓶に入れておいた緑茶が、麦茶のような褐色に変色した。ステンレスから鉄分が溶け出しているのではないか。 ステンレス製魔法瓶の内面フッ素コートの有無で緑茶の変色に差はなく、ガラスビーカーで加熱した緑茶も褐色に変色したことから、変色は熱いお茶を長時間保温したことによると推測された。

2 30年前に作った梅酒がでてきたが飲めるだろうか。 該当品は茶色で粘性があり、糖度は76%で、アルコールは検出されなかった。梅酒というより梅のシロップ煮のようなものと思われた。1ml当たりの細菌数は70、大腸菌群は15であった。しかし30年間の化学変化は確認できないので、摂取はあまり勧められない旨を回答した。
3 いつも飲んでいる揖斐川源流の湧き水を調べてほしい。 過マンガン酸カリウム消費量は2.4mg/lで有機物の汚染は低いが、1ml当たりの細菌数は6,400、大腸菌群は140であったので、容器の消毒、冷蔵保存、沸かして飲むなどを勧めた。

2.繊維関係

  相談内容 処理内容
1 クリーニングから返ってきた紳士物コートの右脇の裾に、直径1cm程度の穴があいていた。クリーニング店からはタバコの火によるものと言われた。 試験用添付白布にタバコの火で穴をあけ、穴の状況と繊維の焦げ方を比較したところ、苦情品と類似しており、タバコの火による穴と推測された。
2 1年前に購入した紳士物スーツをクリーニングに出したところ、前身頃やズボンの内股に毛玉が生じた。 毛玉の発生は部分的であり、着用中の摩擦によって生じかけていた毛玉がクリーニングにより顕在化したものと推測された。
3 6か月前に購入した婦人物ダウンジャケットをクリーニングに出したところボタンの周囲の生地が損傷した。 ボタンが金属製で縁がやや鋭角であることと、クリーニング時の物理作用の両者によって生じたものと推測された。
4 2年前にスペインで購入した紳士物コートを初めてのクリーニングに出したところ、襟の折り山が部分的にべとついたようになった。 苦情品はポリウレタンコーティング製品で、袖据等にも同様の状態になりかけている部分があった。ポリウレタンの劣化がクリーニングで顕在化したものと推測された。
5 半年前に購入した紫色のブラウスをクリーニングに出したところ、前身頃、背中、袖などが赤く変色した。 苦情部から塩素イオンとナトリウムイオンが多く検出された。人工汗液では苦情は再現されず、塩素系漂白剤の5%溶液で再現されたことから塩素系漂白剤によるものと推測されたが、どこで付着したものかは特定できなかった。
6 4年程前に購入した青色の婦人物スラックスの膝やポケットロが、ところどころピンク色に変色していた。 苦情部から臭素イオンが多く検出されたことからパーマ液(第2液)の付着によるものと推測された。
7 1〜2か月前に購入した婦人物ジャケットとワンピースを出したところ、水洗いをした方がきれいになると言われ任せたが、収縮した。 苦情品は水洗い不可の製品で、新品のジャケットと比較したところ、縦方向に2.8〜3.4%収縮していた。
8 2年前に購入したスカートをクリーニングに出したところ、左前のポケット口付近と、左後ろの腰の部分にシミがついた。 シミは不定形の結晶状で、何かは特定できなかったが、アセトンで溶解可能であった。
9 2年前に購入した婦人物ハーフコートをクリーニングに出したところ、袖の生地が浮いた状態になり、再洗いしてもらったら生地が全面的に剥離してしまった。 苦情品はポリエステルと綿の布を全面的に張り合わせたラミネート加工布で、接着剤が全面的に剥離している。ラミネート製品の平均使用年数は2年とされており、耐用年数が来たところでクリーニングしたために剥離したものと推測された。
10 購入して1〜2か月の婦人物ジャケットが変色した。雨に濡れたので、そのせいだろうか。 変色部位は左肩から左袖にかけての外側で、内側は変色していないことから光によるものと推測された。2年半前の製品なので、どこで光に晒されたかは特定できなかった。
11 毛100%の紳士物スポーツシャツをクリーニングに出したところ、前身頃にいくつも穴があいていた。 繊維を拡大観察した結果、虫食いによるものと推測された。
12 4か月前に購入した婦人物ブルゾンをクリーニングに出したところ、両脇や背中などに黄色いシミができた。 アミノ酸等が検出され、汗によるものと推測された。
13 ジャケットをクリーニングに出したところボタンが変形(磨耗)した。クーニング店はアルミ箔でくるんで洗ったと申し出ている。 ボタンは鋳物に塗装をし、合成樹脂が流し込まれ、中央にはダイヤモンド風の合成樹脂が嵌め込まれていた。外縁の塗装が部分的にはがれ、ダイヤモンド風の頂上部が擦りガラス状に磨耗していた。クリーニングの洗浄、乾燥時に、機械等と擦れて磨耗したと推定される。アルミ箔で包装したとしても、破れる可能性もある。鋳物製でボタンとしてはやや重めであるが、取り外して洗うなどの注意が必要だったと思われた。
14 青と白のストライプ柄のワイシャツをクリーニングに出したところ何か液体が染みたような形に繊維がスダレ状態に傷が付いた。 繊維の組成は綿であり色による繊維組成の違いはなく、スダレ状態の傷は、酸化剤(おそらく酸素系漂白剤)の作用により青色の繊維のみが酸化セルロースとなり、繊維がもろくなり穴があいたと考えられる。どこで酸化剤が付き、青色の繊維のみが酸化したかは不明。
15 中綿入りのジャケットをクリーニングに出したら、点状のシミがたくさん生じた。クリーニング店は接着剤が染み出したものと言い、販売店は汚れの付着か、クリーニングに問題があると言う。 生地の断面を観察したところ、キルティングではなく中綿を表地と中生地に接着して固定されていた。シミは接着剤がクリーニングの熱等によって溶けて染み出したと思われる。
16 2年前にクリーニングに出した婦人物ストレッチパンツの股の部分が波打って返された。メーカーは着用による劣化だといい、クリーニング店は耐久牲に問題があるといって責任のなすりあいをしている。 苦情品はポリウレタンが含まれており、横糸方向に伸縮する布で作られていた。メーカーの見解ではストレッチ製品の波打ちはポリウレタン糸の糸切れであり、強く伸縮するところだけが擦りあった結果切断して起こることがあるとのこと。相談者はアイロンがけが悪かったのでしわができたのではないかと申し立てていたので、とも布に当て布をして160度と180度の温度でアイロンをかけてみたがしわは出来なかった。
17 2回しか着用していないワンピースをクリーニングに出したところ、部分的に変色や柄がなくなった状態になった。クリーニング店は丁寧に洗浄した。製造者には生地には問題はないと言われた。 生地はポリエステル60% レーヨン40%で朱子織で、オパール加工されていた。その為、模様の細かい所(柄糸の短い部分)の糸が抜けて模様が消えており、模様の大きい部分でも端の糸が毛羽だっていた。朱子繊は一般的に平繊や綾織に比ベ耐久牲は弱く、毛羽だちやすい。2回の着用で発生していることから、クリーニングと製品の耐久牲の両方に問題があったと思われる。
18 4〜5回しか着用していないセーターをクリーニングに出したところ、肩の部分に穴が開いた状態になつた。クリーニング店は虫食いによる穴だと言っているが、納得できない。 マイクロスコープにより拡大観察した結果、虫に食われたような繊維断面は確認できず、繊維が引っ張られてちぎれるときに見られるぎざぎざした繊維断面が観察された。
19 1月に購入したウール製パーカーを2月の終りに初めてクリーニング出したところ、左袖の生地が薄くなり、穴がてあいたようになった。クリーニング店に苦情を申し立てたが、製品に問題があると言われた。 苦情品は不織布で出来ていて、生地は一様でなく、繊維の多い部分と、少ない部分があり、袖の部分は身ごろにある基布がないことから強度が不足しており、着用時やクリーニング時にうけた力で繊維の少ない部分から引き裂けたものと推測された。

3.住居品その他

  相談内容 処理内容
1 1年3か月前に購入した自転車の前かご支柱のネジが外れ、支柱が前輪に接触して転倒し、怪我をした。 製品評価技術センターに調査依頼。ネジの締め付け不足によるものと推測された。
2 コーヒーを飲むのに使用している合成樹脂製カップから環境ホルモンが溶け出さないか、材質を調べてほしい。 赤外分光光度計で調べたところ、ポリスチレン製だった。
3 クリーニングに出したベビー用羽毛布団にシミが付いた。 紫色のものと接触して付着した跡が見られるが、何のシミか特定は不可能であった。シミぬきは可能であった。
4 自転車用空気入れを使用中、突然握り棒が折れ、ピストンロツドが跳ね上がり眉間にあたり二針縫う怪我をした。 破断面を観察すると、接合部周りに気泡が見られたことから、内部の強度が低下し、使用中に亀裂ができて、折損したものと思われる。製品評価技術センターに事故通知し原因の調査依頼をしたところ、破面観察、X線内部観察の結果、握り内部のピストンロッドの接合部3点から亀裂が生じていた、また接合部を囲むように気泡があり、強度が低下していために折損に至った単品不良と思われる。
5 ステンレスケトルを購入し湯を沸かし捨てたところ、底にザラザラした粉が残る。5〜6回繰り返しても同様なので、販売店に申し出て原因を調べてもらったところ、粉にはカルシウムとシリコンが多く含まれているとのことであった。シリコンには害はないか。 水を沸かした時に、水中の二酸化ケイ素とマグネシウムが化合したケイ酸マグネシウムにカルシウム、鉄などが吸着した無害なフレークスであった。
6 ステンレス鍋を使用したところ内側が青くなった。 強加熱されたため金属表面に酸化被膜ができ、反射光が干渉することによって様々な色に見える。ステンレスに限った現象ではなく、また酸化被膜の厚さで色は変化する。
7 使用1年未満の自転車のフレーム下パイブに亀裂が生じ、折れそうだ。事故になる可能性がある。製品に問題があれば、メーカーに改善を求めたい。 製品評価技術センターヘテスト依頼。パイプ材のリンの含有率が高く、通常使用しているものより脆く、また溶加材の溶け込み不足による応力集中が起こったことにより発生し、破断に至ったものと推定された。

平成10年度

1.食品関係

  相談内容 処理内容
1 菓子パン、ヨーグルトなどを購入して、賞味期限を1〜2日過ぎてしまうことがあるが、食べても大丈夫か。 賞味期限は(品質保持期限)は比較的日持ちする食品につけられるもので、おいしく食べられる期限を示しており、これを少し過ぎたからといって食べられなくなるものではない。
これに対して、消費期限は、日持ちのしない食品につけられるものなので、期限内に消費するようにすべきである。
2 じゃがいもに芽が出てしまったが、どのようにしたらよいか。 じゃがいもの芽と皮の部分にはソラニンという、わずかながら有毒な物質が含まれている。発芽期には、特に芽の部分に多くなるので、皮をむくときに芽の部分をえぐり取るとよい。また、熱でも破壊されるので、普通に食べる状態では問題はない。
3 食品の原材料表示にエリスリトールと書いてある。注意が必要ということを聞いたことがあるが、どのようなものか教えてほしい。 エリスリトールは天然の糖質で果物などにも含まれており、工業的にはぶどう糖を原料として発酵生産されている。甘味は砂糖の70〜80%あるが、代謝されずにほとんど排泄されるため、カロリーゼロの甘味料として使用されいてる。一方、一度に大量に摂取すると、消化されないために一時的にお腹がゆるくなることがあるので注意が必要。
4 パック入りの生イクラを購入して食べたところ、皮が硬くて味もおかしい。偽物ではないか調べてほしい。 天然イクラと、人造イクラの鑑別テストを行ったところ、(1)水に入れると水が白濁した、(2)過酸化水素水に入れると発泡した、(3)水中で加熱するとイクラが白く凝固した、(4)蛋白質検出試薬で紫色に着色したことから、苦情品は天然イクラと判断された。完熟したイクラは皮が硬くなり口の中に皮が残ることがあるので、苦情品は完熟卵に近い可能性がある。

2. 繊維関係

  相談内容 処理内容
1 淡いピンク色の婦人物スーツをクリーニングに出したところ、スカートだけが灰色に変色してしまった。 全体的に変色していることから、クリーニング溶剤からの逆汚染が推測された。染み抜き試験を行ったところ、汚染はクリーニング溶剤では除去できなかったが、中性洗剤液で除去できた。生地がポリエステル100%であったので、クリーニング店でウェットクリーニング(水洗い)で修復した。
2 5年程着用した夏物のワンピースをクリーニングに出したところ、両脇とウエストのベルトをする場所に黄色い汗ジミができて戻ってきた。 ドライクリーニングでは汗のような水溶性の汚れを完全に取り除くことは難しいので、これまでに少しずつ蓄積していた汗成分が、クリーニングの熱で黄変したものと推測された。夏物などで汗をかいた場合は、霧を吹いてタオルに吸い取っておくなどして汗を取り除いておくとよい。
3 2年前に購入した青色のテンセルのスカートをクリーニングに出したら、白いシミがついて戻ってきた。 苦情品を拡大観察すると、白く見える部分は繊維の毛羽立ちが認められた。テンセルはソフトな風合いと適度な光沢があり、近年増加しているが、摩擦に弱く、特に湿った状態で摩擦すると毛羽立って白っぽくなることがあるので注意が必要である。
4 1年程前に購入した紳士物の綿シャツを、初めてクリーニングに出したら、両方の襟の先に溶けた感じの白いシミがついて戻ってきた。 苦情品は家庭洗濯を数回したが、アイロンは掛けていないとのことで、襟の内側に使用されている接着芯地の樹脂が、洗濯時に少しずつ脱落して襟先に溜まっていたものが、クリーニングのアイロンの熱で溶けて染み出して回まったものと推測された。
5 全体に銀色のラメ糸が編み込まれたニットブラウスの胸にシミをつけたので、石鹸でつまみ洗いをしたところ、ラメが消失してしまった。また、全体的にラメが消失していた。 ラメ糸はポリエステルのフィルムにアルミニウムを蒸気にして付着させ、その上から樹脂をコーティングしたもので、種々の原因でアルミニウムが脱落して光沢が消失することがある非常にデリケートなものである。つまみ洗いの部分のラメの消失は、主につまみ洗いの物理作用によるもの、全体的なラメの消失は、保管中の湿気、防虫剤の影響、毛製品との接触などの複合的なものと推測された。
6 購入後3か月程着用したフロック加工の婦人物コートを初めてのクリーニングに出したところ、袖口や襟の端などの毛羽が脱落してしまった。 フロック加工は布に接着剤を塗布し、毛羽を電気的に植毛したもので、着用中の摩擦など種々の原因で毛羽が脱落することがある。苦情品は身頃や襟の裏など着用中にあまり摩擦を受けない部分の毛羽も脱落しており、接着剤の強度不足にクリーニングの影響が重なって毛羽が脱落したものと推測された。
7 2年前に購入した婦人物ハーフコートをクリーニングに出したら、風合いがごわごわになった。 苦情品はポリエステル80%、ナイロン20%のハーフコートで、襟の裏などに生地の剥離が認められることからメーカーに確認したところ、表地の裏側にポリウレタンコーティングされた製品であった。ポリウレタン樹脂は湿気や紫外線の影響を受けて経時劣化し、2年程度でも剥離を生じることがあると言われている。苦情品のメーカーは、来シーズンからポリウレタンコーティング製品についての注意ラベルをつけることとした。

3.住居品その他

  相談内容 処理内容
1 電気ポットを洗浄したいが、洗浄剤は使いたくないので、天然のもので洗浄する方法を教えてほしい。 ポットに水を入れ、酢を2〜3滴入れて沸かす。沸騰したら電源コードを抜き、冷めたら中をスポンジで拭く。水ですすいでから、臭いを取るためにもう一度湯を沸かして捨てる。酢の代わりにレモン半個分の絞り汁でもよい。
2 1年足らずの使用なのにフッ素樹脂加工のフライパンに赤サビのような汚れがついて、ブラシでこすっても取れない。 苦情品は底面がワッフル模様になっており、溝の内側に赤サビ色の汚れがついていた。汚れをかき取って調べたところ鉄分が検出されたが、汚れの下は拡大観察しても腐食しておらず、フライパンの腐食によるサビではなく、少量の鉄分を含む汚れが付着したものと推測された。
3 購入後6年あまりの電子レンジで御飯を温めようとしたところ、庫内の壁面のパンチ穴が開いているところからスパークして火花が出た。 電子レンジで(1)金属容器や金銀模様のある容器を使用したり、(2)庫内の壁面に金属(アルミホイルなど)が触れたり、(3)食品カスや油が炭化したりすると、スパークして火花が出ることがある。食品の量が極端に少ない状態と上の条件が重なってスパークが起こり、スパークしたままで使用を続けるとスパークした箇所はスパークし易い状態になり、ついには通常の食品量を加熱する時でもスパークが発生することがある。
4 ベッドパッドを初めてのクリーニングに出したところ、縦横10cmくらい縮み、色も全体的に白っぽくなった。クリーニング店は、表示を確認して水洗いをしたと言っている。 苦情品は表地が綿100%のセミダブルのベッドパッドで、水洗い可の表示がついている。代替品と比較すると幅8.8cm、長さ9.8cm縮んでいた。苦情品と同時に購入したシングルの製品には水洗い不可の表示がついており、メーカーに確認したところ苦情品の表示は誤りであった。
5 半月前に購入した歯ブラシ(0〜2才向け)を2歳半の子供に使用させていたら、毛束の一つが抜けて、出てきた金属片で口の中に血豆ができた。 金属片は約1.5×2mmの大きさで、毛束を固定するためのもの。メーカーで苦情品の植毛強度を測定したところ4.5kgfで、JIS規格の8N(0.82kgf)以上、メーカー規格の1.5kgf以上、メーカーの実績値平均の3.2kgfを上回っていた。苦情品には噛み跡が多くついていたことから、繰り返し噛んで引っ張ったことによって毛束が抜けたものと推測され、メーカーが注意表示を検討することとなった。消費者も子供が歯ブラシの毛を噛んで引っ張っていないか注意する必要がある。
6 3か月前に紺色の新車を購入したが雨の後や水道水で洗車した後に、車体に白い水跡がこびりついてワックスでも取れない 水跡は車体にも窓ガラスにも生じていた。当センターで採取した雨水と水道水をガラスシャーレに入れて乾燥させたところ、いずれも白い水跡を生じた。洗車後、車体の水滴を拭き取っていなかったことから、雨水や水道水中のミネラル分や塵などが白く凝固したものと推測された。
7 水の電気分解の実験をして浄水器を勧められた。水道水や自宅の浄水器の水は、電気分解するとすぐに茶色く濁ったが、勧められた浄水器の水はそれほど濁らなかった。濁った水を持参するので調べてほしい。 濁った水の沈殿を顕微鏡観察すると赤褐色の不定形で、鉄イオンの試験が陽性であったことから、水酸化鉄の結晶と推測された。水につけた電気分解装置の片方の電極は黒褐色の金属であったことから鉄でできていると思われ、電極から溶け出した鉄分が水と反応して水酸化鉄ができたものと推測された。濁りの差が生じたのは、勧められた逆浸透膜浄水器の浄水性能が高いためと思われるが、購入の前にそれだけの性能が必要かどうか検討する必要がある。
| 消費生活リンク集 | このウェブサイトについて |

名古屋市消費生活センター

〒460-0008 名古屋市中区栄一丁目23番13号 伏見ライフプラザ11階
名古屋市ホームページへリンク
名古屋市ウェブサイトへ


ホームページに戻る サイトマップへ サイト内検索へ 携帯サイトへ