STOP!子どもの転落事故

更新日:2023年5月15日

幼い子どもの転落の危険(例)階段最上階に置かれた転落防止柵、ベランダに置かれたエアコンに乗ってよじ登る子供、ベビーベッドから落ちる赤ちゃん、窓を乗り越えそうな子供、転落の危険がある公園遊具のイラスト(5点)
幼い子どもの保護者の多くが転倒・転落のヒヤリハットを経験しているのではないでしょうか?
痛ましい事故を防ぐために、幼い子どもたちの過ごす場所や家庭用品の「リスク」を知って具体的な対策をしましょう!
特に、命の危険に直結する窓の周辺に置かれた踏み台になるような棚やソファ、ベランダの柵付近の植木鉢は移動させましょう。エアコンの室外機にも注意が必要です。また、危険回避のために網戸や転落防止用の柵などの点検は重要です。大きな力にも耐えられる強度が必要です。見た目に異常がなくても、窓や網戸のがたつきや異音・ボルトのゆるみなどの点検を定期的に行いましょう。外遊びの際もリスクを念頭に子どもの周囲に気を配りましょう。詳しくは、消費者庁のホームページ(下記リンク)を参照してください。

入院を必要とした転落事故状況

消費者庁が実施した調査(2022年)※1では育児経験のある消費者の約40%が子育て中に転落事故の経験があり、その中の約30%が医療機関を受診したと回答しています。日常生活の中で、多くの転落事故が発生している状況です。入院を必要とした事例では、顔面・頭部・首の損傷の割合が多くなっています。「遊具やハイチェアからの転落」・「階段からの転落」・「ソファやベッドからの転落」・「抱っこやおんぶひもからの転落」・「窓やベランダからの転落」といった事故情報が関係機関に寄せられています。
※1:調査内容〈子ども用製品とサービスに関する安全についての消費生活意識〉下記リンク参照

転落事故の特性

 ◆ 窓を開けたり、ベランダに出る機会が増えたりする初夏から秋に転落事故 が増加
 ◆ 特に活発に動く3歳から4歳の転落事故が最も多い
 ◆ 低層階(1階・2階)からの転落であっても入院が必要となった事例が多い
 ◆ 窓が開いた部屋で、子どもだけで遊んでいる時に発生する事例が多い

子どもの転落事故防止のためのポイント

  ◆窓やベランダ周辺の環境づくり
   ①窓やベランダの手すり付近に物を置かない(エアコンの室外機など)
   ②窓、網戸、ベランダの手すり等の劣化を定期的に安全点検
   ③窓や網戸の子どもの手の届かない位置への補助錠設置(換気の際に要確認!)
  ◆子どもの見守り・子どもの教育
   ①幼い子どもだけの留守番はなるべく避ける
   ②窓を開けた部屋やベランダに子どもだけで遊ばせない(ちょっとした隙間時間を作らない)
   ③窓枠や出窓に座わること、窓枠や網戸に寄りかかることができないような工夫
   ④子どもへのいい聞かせ(月齢や年齢にあわせて理解できるように)


ハッピーからのアドバイス

子どもから「一瞬たりとも目を離さないでいる」ことはできません。見守りには「100%は無い」と考えましょう。子どもの見守りとともに、転落事故が起こらない環境作りが大切です。

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