大学によるエシカル消費の普及啓発 令和7年度の取り組み(その2)(中部大学、名古屋葵大学、名古屋学院大学、名古屋経済大学、名古屋市立大学)
更新日:2026年3月2日
名古屋市では、「大学へのエシカル消費の普及啓発事業委託」を実施しています。
次代を担う若者自らがエシカル消費について知識を深め、関心を高める機会とするとともに、若者の視点やアイデアにより効果的な普及啓発を図ることを目的として、「エシカル消費普及啓発にかかる企画立案」及び「エシカル消費普及啓発にかかる企画実施」を委託して実施しています。
本ページでは、令和7年度に実施した各大学の取組内容を掲載しています。(五十音順)
中部大学
2025年度、中部大学ESDエコマネーチームは、名古屋市「大学へのエシカル消費の普及・啓発事業委託」のもと、学生主体のSDGs標準化教育を実施した。
国際規格ISO UNDP PAS 53002に基づくカードゲーム教材「地球を守る17枚のカード~17Cards to save the Earth~」を新規開発。市邨高校生25名・タイのモンクット王工科大学留学生との共同開発を通じて、国際的・多角的視点を取り入れた教材に仕上げた。また、2018年開発の「世界を救え」を最新の国際規格動向を踏まえて改訂し「世界を救え2」を開発した。
中高大連携では、春日丘中学校で野球部員を中心とする学生17名が計8回・20時間の探究学習を支援し、文化祭「啓明祭」で学びを生かした出展を行った。来場者数867名の新記録を達成した。NACS・経済産業省・日本規格協会・NACS中部の4機関14名の専門家と連携し、教材の専門性と信頼性を担保した。
年間を通じて16のイベント・中学校の授業等で標準化教室を開催し、延べ16,929名に標準化教室を行った。東京ビッグサイトで開催されたエコプロ2025では3日間で12,465名が体験した。第15回中部大学ESD・SDGs研究・活動発表では学長賞を、社会人基礎力グランプリ中部地区大会では最優秀賞を受賞。日本工学教育協会学会誌に昨年度実施した「学生主体の生物多様性に関する標準化教育」に関する論文の掲載も行った。
名古屋葵大学
生活環境学科消費者教育ゼミナールでは、エシカル消費の配慮の対象として掲げられている「人・社会」を対象とし、①社会福祉法人②伝統食品を扱う地元企業と連携し、商品をプロデュースした。
①地元の社会福祉法人では、クッキーなどの製造販売を通じて通所者の自立支援をしている。ここでは販路を広げる支援をすることが応援消費に繋がることから、協働して販路拡大を目指す活動を行った。
②伝統食品「三河佃煮」を製造販売している企業と連携し、地産地消・食品ロス削減(ローリングストック)・防災食として役立つ佃煮をプロデュースし、サステナブルな活動を地域へ啓発した。
名古屋学院大学
「SDGsにつながる衣生活の実現のためにー消費者の意識を変えるための啓発活動を中心にー」というテーマで活動を行ってきました。
SDGsにつながる持続可能な衣生活を実現するために、消費者の衣服に対する意識や行動を明らかにし、その改善に有効な啓発活動のあり方を検討しました。 近年、地球温暖化や水不足などの環境問題が深刻化する中で、ファッション産業は大量の資源消費やCO₂排出、水質汚染を引き起こす環境負荷の大きい産業として問題視されています。特に日本では、安価な衣服を短期間で購入・廃棄するファストファッションの普及により、まだ着られる衣服が大量に捨てられている現状があります。こうした問題を改善するためには、消費者一人ひとりが衣服の購入・使用・廃棄のあり方を見直すことが重要と考え、以下の活動を行いました。
① 先進地域の見学
② 意識調査
③ アドバイスシートを作成た啓発活動
④ 追跡調査
その結果、一定の効果が見られました。一方、課題として、回収場所の認知不足や、活動背景の説明不足、理想と現実のギャップといった課題も明らかになりました。
今後は、数値や具体例を用いた分かりやすい情報発信を継続するとともに、誰もが無理なく実践できる仕組みづくりが求められます。 以上より、SDGsにつながる衣生活の実現には、消費者の意識に働きかける継続的な啓発活動と、衣服の循環を支える社会的仕組みの両立が重要であると結論づけられました。
名古屋経済大学
経済学部学生研究室のテーマ設定は、「地産地消に関するエシカル消費の研究と啓発」である。身近な野菜や米など農作物の生産と消費を実践しながら普及啓発を考える、大学で自分たちができる社会実験を行った。畑や田んぼでの作物栽培(米、畑作物(野菜))を中心に、地域の団体や農業者の中で、学生の視点で地産地消に関わり、地産地消の認識を消費・生産分野に分けて、地産地消度をはかるなど、身近な生産と消費について検証し、近隣地域での普及啓発や、自治体への提案を行った。
名古屋市立大学
循環型社会を意識した消費とリサイクルとリユースについての具体的な提案を行った。
具体的には昨年に引き続きペットボトルの水平リサイクルを啓発するリサイクル・ボックスを作成し、学内に設置した。また東別院マルシェと消費生活フェアでリサイクルの啓発活動をした。
今年度は、名古屋市環境局、制服リサイクルストアのさくら屋と連携し古着の回収とリユース活動を行った。名古屋市立大学の大学祭で高校時代に使っていた制服の回収とその他の古着の回収をした。また古着を使ったエコバッグづくりなどの体験ブースも出展した。体験ブースは消費生活フェアにおいても実施した。現在、名古屋市立大学キャンパス内に古着回収ボックスを設置すべく準備を進めている。
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