製品に関する苦情・相談事例

クリーニングに出したズボンに穴があいた

クリーニング平成22年度

男性用スーツのズボンをクリーニングに出したら穴が開いて返却された

観察

3着のスーツのズボンは右後ろポケットのほぼ同じところが擦(す)れていました。
内1本は破れていて、他の2本は擦れた部分が白っぽくなっていました。(図1、写真①)

(図1・写真1)ズボンの穴

試験 1

3本のズボンの擦れた部分付近を双眼実体顕微鏡でみたところ、繊維が摩耗したときに生じる繊維量の減少などの状態が観察されました。

試験 2

穴が開いたズボンについて、穴の周辺の繊維を採取し、その擦れた先端部分を生物顕微鏡でみたところ、繊維の分繊化(摩擦作用などで繊維内部の小さな繊維が表面に出て、ささくれて毛羽立つ現象)が確認できました。(写真②)
(写真2)生物顕微鏡300倍
(写真②)
磨耗して先端がほうき状になった繊維

まとめ

上記の試験結果と3本のズボンの同じ場所に擦れた部分が生じていることから、使用中の摩耗によるものと推定されました。

ハッピーくんからのアドバイス

衣類の同じ部分に負担をかけ続けると擦れて損傷することがあるので注意しましょう。クリーニングを依頼するときには擦れや損傷などがないか、依頼者とクリーニング店の双方で確認しましょう。