ワインボトルにゴム栓が吸い込まれた・・・!

更新日:2018年4月23日

住まい

平成29年度

相談内容

雑誌の付録に、ワインボトルの空気を抜くポンプのついたゴム栓が付いていた。使用したところ、ゴム栓がボトルに吸い込まれてしまい、部品の小さい金属球がボトル内に転がっていた。間違って、金属球を飲み込んだら大変なことになるので、原因を調査してほしい。

テスト結果

現況

相談者から、ゴム栓が吸い込まれたワインボトルと外れた部品が持ち込まれました。
このゴム栓はポンプになっており、ワインボトルの中の空気を吸いだして、ワインの品質を保つというものでした。

調査

【構造検査】
相談品はゴム栓とピストンがセットになっており、ワインボトルに装着してピストンを上下することによって空気が吸い出され、スチールボールが弁の役割をしてボトル内部の減圧が保持される構造となっていました。

【寸法測定】
相談品のゴム栓とワインボトルの篏合部の寸法関係をノギスで測定したところ、ワインボトルの内径は20.4mm、ゴム栓の最大外形は20.8mmであり、締め代は半径で0.1mmしかないことが分かりました。
締め代が少ないと、ボトル内の減圧によってゴム栓が吸い込まれる可能性があります。

結果

調査の結果、ゴム栓の最大外形に比べてボトルの内径が大きいため十分な締め代が得られず、減圧したボトル内にゴム栓が吸い込まれてしまったことが分かりました。
雑誌の取り扱い説明には、ボトルに適合しない場合がある旨の記述はありましたが、具体的な適合内径の記載はありませんでした。一般消費者には使用可否の判断は難しいため、製造者(雑誌社)においても具体的な記述が望まれます。

ページの上部へページの上部へ