LED電球の樹脂が黒く焦げたように変色している

更新日:2020年5月13日

電化製品

平成30年度

相談内容

照明器具を清掃するためにLED電球を外したところ、プラスチックのグローブの縁が黒く焦げたように変色しているのを発見。床に置いたところ簡単に割れてグローブが外れてしまった。当該電球は2か月ほど前に購入した。調査してほしい。

テスト結果

現況

当該LED電球は、形は白熱電球型をしており、口金も普通の規格のもので、発光部のカバーである樹脂グローブがアルミ筐体の接続部で黒く変色し、円周状に割れて外れていた。

調査

(1) 目視検査
樹脂グローブの破断面は、中心まで黒く変質していることが確認され、電球の回路から発生する熱によりグローブの材料である合成樹脂を熱劣化させたものと推定された。

(2) 動作試験
当該LED電球を通電し、アルミ筐体と樹脂グローブの接続部で温度を測定したところ、最高で83℃となり、製造メーカー側の想定設定温度である87℃を下回った。

(3) 製造メーカーへの確認
本件について、製造メーカーに電話で問い合わせたところ、現物を調査したいとのことであったため、当該メーカーでも調査することになった。

結果

製造メーカーから以下のとおり、調査結果等の連絡があった。
・本件については、樹脂グローブに使用されている添加剤が、点灯時の熱により分解して変色劣化したことが原因と推定。
・同製品の生産は終了しており、後継品には変色が生じ難い樹脂材を採用している。
・外見上は黒く焦げているように見えるが、樹脂材の変色現象であり、材料には不燃材又は難燃材を使用しているので発火や火災に至ることはない。
・今後とも品質の向上に取り組んで参りたい。

ハッピーからのアドバイス

定期的に状態をチェックすることを心がけましょう。

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