にんじんを電子レンジで加熱したらスパークした。

更新日:2018年3月5日

食品

平成17年度

相談内容

赤ちゃんの離乳食用にと、細かく刻んだにんじんを電子レンジで加熱したらスパークした!そのにんじんは子供に与えるのをやめたが、大丈夫なのか調べてほしい。

テスト結果

テストの結果

千切りにした少量のにんじんで再現実験(レンジ500W・2分間加熱)を行なった結果、同様にスパークし、発火・発煙することがありました。

電子レンジで加熱すると、電子レンジのマイクロ波により細かく刻んだにんじんに電気が発生します。にんじん同士の接触部分が少なかったり接触の圧力が弱かったりすると、電気がスムーズに伝わらずに局部的に電気が高まって、スパークや発煙が起きます。これは「放電」に伴う現象で、今回のにんじんだけに生じるものではありません。
庫内の汚れ(食品カス等)やその他の少量の食品(ミックスベジタブル等)を加熱したときにも、まれに同じように「放電」が起きることがあります。

このような現象を防ぐには、原因が庫内の汚れにある場合は食品カス等を除去する、原因が食品にある場合は食品に水分をふりかけ、少し量を多め(100g以上)にして加熱するといいでしょう。
(写真1)
千切りにした少量のにんじん 
     (写真2) 
レンジで加熱した後の
にんじん
(スパーク・発火発煙し、炭化してしまった)

(動画)
レンジで加熱したときに生じた放電現象

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